「子どもの歯がむし歯にならないように守りたい!」
「なにかハミガキ以外に方法はないの?」と思っていませんか?
歯科医院では、むし歯予防として、シーラントやフッ素を使った予防方法があります。
どのようなものなのか、詳しくみていきましょう。
シーラントは、歯の溝を埋める治療です。
奥歯の噛む面には溝があり、その溝には食べたものや菌が溜まりやすくなります。
そこで、あらかじめプラスチックのようなもので溝を埋めることにより、奥歯の噛む面にできるむし歯を予防します。
シーラントのメリットとしては、シーラントに含まれるフッ素により歯が強くなること、歯を削ることなくむし歯予防ができることなどがあります。
生えかけの奥歯は特に磨きにくいですし、むし歯リスクの高い歯といえます。
むし歯になる前に予防的な処置をすることで、お子さんへの負担も少ないです。
フッ素は、歯の質を強くしたり、歯の再石灰化を促進したりします。
歯の再石灰化とは、むし歯になりそうな歯を健康な状態に戻そうとする反応です。
そうすることで、むし歯予防に効果があるとされています。
大人から子どもまで、どの年代にもむし歯予防として効果が期待できます。
フッ素の塗布後30分はむし歯予防効果を高めるため、うがいや飲食を控えてもらいます。
フッ素の効果は塗布してから約3ヶ月持続するといわれています。
定期検診で塗布することで、効果的にとりいれていきましょう。
歯が生えてから2~3年は、まだ歯が未熟なこともあり、むし歯になりやすいといわれています。
歯が生えてきたら、早めにフッ素塗布を開始すると、効果的にむし歯を予防できますよ!
フッ素は、ご家庭でも使えるものがあります。
ドラッグストアなどで、「フッ素配合」と書かれた歯磨き粉やジェルを見かけたこともあるのではないでしょうか。
歯科に行かなくてもこれで十分かな、など思われたかもしれません。
実際には、歯科で行うフッ素塗布は歯科専用とされており、市販のものよりも濃度が高く作られています。
効果も市販品より高くなっていますので、定期検診でのフッ素塗布と、日々の歯磨きでのフッ素を併用していただくと、よりむし歯予防効果を期待できます。
シーラントもフッ素も、むし歯予防に効果がありますが、日々のブラッシングがむし歯予防には大切です。
歯医者さんで、ブラッシング指導も一緒に受け、むし歯をしっかり予防していきましょう!