みなさんは、1日何回歯磨きをされていますか?
1日1回の人もいれば、毎食後磨いたり、なかには1日5回磨く、なんて人もいます。
では、歯磨きを頑張っていますか?
なかなか「頑張ってます!」と言い切るのは難しいかもしれませんが、ほとんどの方は自分なりに頑張って磨かれているのではないかと思います。
「頑張る」というのは人によって感覚が違いますよね。
本当はめんどくさいけど「頑張って」磨いているのかもしれないですし、時間をかけてゴシゴシと「頑張って」いるのかもしれません。
では、時間をかけて磨けば良いのか、といわれればそうとも限りませんし、回数を多く磨けば良い、というわけでもないのです。
むし歯や歯周病になるかどうかは「ブラッシングの質」によって、左右されます。
ブラッシングの質は、「必要な場所にブラシが当たっているか」「磨き残しができていないか」「力をいれすぎていないか」など、理想の歯磨きができているかで決まります。
「歯磨き」と聞くと、ハブラシで擦るイメージが強いのではないでしょうか。
ハブラシのみで清掃した場合、どの程度お掃除できていると思いますか?
なんと、ハブラシのみでは6割程度しか汚れを落とせていない、というデータがあります。
ハブラシで落としきれない汚れには歯間ブラシ、デンタルフロス、ワンタフトブラシといった道具を使用しますが、100%汚れを落としきることは不可能だといわれているんですよ!
どのような道具が自分に必要なのか悩んだら、歯科医院で相談してみましょう。
ブラッシングのコツなども教えてもらえます。
歯科医院での専門的なケアも大切です。
プロフェッショナルケアといって、特別な器具や専門的な技術で、歯の周りのお掃除をします。
歯石をとったり、歯垢を落としたり、おうちでは取れないような汚れを落とすことが目的です。
また、PMTCといって、ハブラシでは落とせないような細菌の塊を機械で取り除き、歯の表面をツルツルにする処置をします。
歯の表面を研磨することで、汚れをつきにくくする効果もあります。
歯周病は誰にでも起こりうる身近な病気です。
世界的にみても、他の歯科先進国と比べると日本は歯周病の人口が多いといわれています。
歯科先進国では、「予防歯科」に力をいれていますが、日本ではまだまだ「歯科はむし歯を治療するところ」というイメージが強いのが現状です。