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むし歯の程度による治療の違い(軽い場合)

むし歯の治療に「歯を削られる」というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。

実際にむし歯の治療では歯を削ることがほとんどですが、厳密には歯を削るというより、むし歯になった部分を削りとっています。

では、むし歯の治療は、その大きさによってどのように違ってくるのでしょうか。

今回は、程度の軽い、比較的小さなむし歯について、お話しします。

 

程度の軽いむし歯とは、簡単にいうと神経に到達していないむし歯のことです。

むし歯の治療は、神経に到達しているか、していないかで大きく変わってきます。

神経にまでむし歯が到達していなければ、むし歯になっている部分を取り除き、本来歯があった部分を補う、という治療をすることになります。

 

歯を補う方法は、プラスチックを直接流し込んで固める方法と、型取りをして詰め物や被せ物を作る方法の2種類があります。

プラスチックを流し込む方法は、その場で治療が終わるため何度も来院する手間がなく便利ですが、むし歯で失った部分がかなり小さいときにのみ使用されます。

というのも、プラスチックは天然の歯と比べると非常にもろい、という欠点があるからです。

メリットとしては、必要以上に歯を削らなくて済むことが挙げられ、歯を残す、という意味では非常に大切な役割を果たしています。

 

つぎに、型取りをして詰め物や被せ物を作る方法ですが、まずはむし歯になっている部分をしっかりと取り除き、壊れにくい詰め物や被せ物が作れるように歯のかたちを整えていきます。

かたちが整ったら、粘土のような柔らかい材料で、型取りをし、その型に合わせて詰め物や被せ物を作ります。

詰め物や被せ物は、歯科技工士によって作成されるため、すぐにはできあがりません。

完成したら再度来院していただき、セメントを使ってセットします。

 

型取りをする方法では、保険適用の範囲ですすめると銀色の金属になることが一般的ですが、最近では歯の色に似た材料も保険適用されるようになってきました。

2022年現在、決められた条件に合う場合にのみ保険適用となるので、「私の場合はどうなのかな」と思ったら歯科医院で相談してみましょう。

 

どんなむし歯でも、早く治療をはじめることで選択肢を増やすことができます。

大きなむし歯になってしまうと、歯を残すことさえできない可能性もあるのです。

「むし歯かもしれない」と思ったら、少しの勇気をもって歯医者さんへ行ってみましょう!

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