前回、若い人は歯と歯の間が開いていない場合が多いと書きました。
高齢になるにつれて歯と歯の間が開いてくることが多いです。
それはなぜでしょうか?
元々の歯並びや、乳歯から永久歯に生え変わるときになんらかの原因で歯と歯の間が開いてしまう人がいますが、一番多い原因としては歯周病です。
歯周病は歯と歯の間が開くだけでなく、綺麗だった歯並びがずれてきてしまう場合もあります。
歯は顎の骨によって支えられているのですが、その顎の骨が溶けてしまう病気が歯周病です。
歯周病になってしまう原因はいくつかありますが、一番多いのはプラークなどの汚れがしっかり落とせずに溜まってしまうことによって進行してしまいます。
一度進行してしまうと、手術をしない限り元に戻ることはありません。
顎の骨が溶けてくることによって歯茎も一緒に下がってきてしまいます。
それにより歯と歯の間が開いてきてしまうのです。
しかも、歯周病の初期症状は歯茎が腫れています。
骨が下がっていても歯茎が腫れていると見た目では隙間はできていません。
痛みも出ないことがほとんどなので、自覚したときにはもうだいぶ進行してしまっていたということも珍しくはありません。
それをクリーニングなどで綺麗な状態にすると歯茎が引き締まってくるので隙間が開いてしまいます。
ですが、腫れたままだと歯周病がどんどん進行してしまうので、そのままでいるわけにはいきません。
それ以上進行しないように気をつけて行く必要があります。
また、口腔内をどんなに綺麗にしていても、加齢によって歯茎が下がってくることも多いです。
年齢によって口腔内のケアの仕方は変わってきます。
定期的にクリーニングを受けることはとても大切ですが、その際に自宅でのケアの方法を質問するなど、自分に合ったケアができるように気をつけていきましょう。
歯と歯の掃除の仕方や、虫歯のなりやすさ、なぜ歯と歯の間は空いてきてしまうのかなどについて理解していただけたでしょうか?
歯ブラシは毎日やらなければいけないもので、毎日しっかりやるのはどうしても、面倒くさくなってしまったりしてしまう場合があります。
しかし、寝る前の歯磨きはとても重要です。
夜寝ている間が、一番虫歯菌が活動しやすく、虫歯になりやすい環境になってしまうからです。
それなので、朝や昼は適当になったとしても、夜だけは時間をかけてしっかり磨くようにしましょう。
そして、紹介したデンタルフロスや歯間ブラシなどの補助的清掃用具は、毎日できるのであればやるに越したことはありません。
ですが、2,3日に1回でも、やらないよりは十分に効果があります。
そのため、数日空けてもいいので忘れずにやるようにしましょう!
将来苦労しないよう、日々気を付けましょう!