「口臭が気になる」
「家族から口のにおいが気になるといわれた」
などお口のにおいは自分だけでなく、周囲の方も不快な気持ちにしてしまいます。
ただ、朝起きた時など条件が揃った時に誰でも口臭がする場合もあります。
口臭にも種類があり、その原因によって対策も異なってきますので、今回は口臭の種類と対策についてご紹介します。
【生理的口臭】
生理的口臭とは、誰でも起こる場合があり、主に「朝起きた時」「お腹が空いた時」に起きることが多い口臭です。
夜寝ている時は唾液が減少して、細菌が増殖しやすくなり、口臭の原因になります。
お腹が空いた時も、唾液が減少しやすく、同様に口臭がしやすくなります。
・生理的口臭の対策
朝起きた時の口臭やお腹が空いた時の口臭は、生活リズムや習慣などで誰でも起こるもので歯磨きやうがいをすると改善します。
気になる場合には、寝る前のマウスウォッシュや食前にうがいをするなどして、お口の中が乾燥しないようにしましょう。
【心理的口臭】
心理的口臭は、口臭がしないのに、ご自分から口臭がすると強く思い込んでしまう口臭のことをいいます。
「会話中に口を抑える動作をした」「子供のころに口のにおいを指摘された」などが原因になってしまうことがあります。
・心理的口臭の対策
口臭外来などで口臭の測定を行って、口臭はしていないことをデータで確認するところからスタートしましょう。
精神的な疾患がある場合には、その治療も合わせて行う必要があります。
【病的口臭】
「歯周病」「むし歯」が進行すると強い口臭が発生します。
歯周病は汚れが原因で炎症を引き起こします。
炎症が強くなると、出血や膿などが出て強いにおいを発します。
また、むし歯も進行して神経まで達すると強いにおいを感じます。
そのほかには、蓄膿症は膿が溜まってにおいが発生しますし、糖尿病はアセトン臭というりんごの酸っぱいにおいがすることがあります。
・病的口臭の対策
病的口臭は、その治療をして改善すると口臭が改善します。
そのため、「歯周病」「むし歯」「蓄膿症」「糖尿病」の治療をしましょう。
【食事が原因の口臭】
飲酒やにんにくなどのにおいが強いものを摂取した時には、口臭がします。
食材のにおいがそのまま口臭になる場合もありますが、においの元になる成分が消化・吸収されて血液をとおして肺から呼吸することで排出されることもあります。
また、肺からではなく、汗として排出されると体臭としてにおいの原因になることがあります。
・食事が原因の口臭の対策
食事が原因の口臭は体内から排出されるとにおいが改善するので、心配する必要はありません。
48時間以内には排出されることが多いですが、気になる場合には、早く排出されるように「水分を多く摂取する」「運動をして汗をかく」などの方法があります。
【緊張した時の口臭】
緊張した時には、交感神経が優位になり続けるため、自立神経が乱れます。
そうすると、唾液の分泌量が減ってしまい、口臭の原因になります。
・緊張した時の口臭の対策
緊張は自分でコントロールがしにくいので、リラックスした状態を保つために「バランスのよい食事」「十分な休養」「適度な運動」の3つを大切にしましょう。
ストレスを発散できる趣味などを持つとストレス解消になります。
「ゆっくり読書をする」「お風呂にゆったり浸かる」「ウォーキングをする」など、ご自分に合った方法でストレスを解消しましょう。
【口臭が気になった方は1度歯科医院に相談を】
口臭の原因はいくつかあり、その原因によっても対策が異なります。
何が原因になっているか判断することは難しいので、1度歯科医院に相談すると原因と対策が分かります。
口臭のことでお悩みの方はぜひ1度お気軽にご相談ください。